当院では主に「椎間板ヘルニア」手術の、術後の回復サポートの一環として鍼治療を行っております。また当院で手術を受けられたわんちゃん・ねこちゃんだけでなく、他院で手術を受けたが回復が思わしくないわんちゃん・ねこちゃんについても、治療を承っております。

「椎間板ヘルニア」の症状は1度から5度の段階に分けることができ、度数が高いほど重症となります。そして非常に残念なことですが、例えば5度といった重症の動物につきましては、外科手術を実施したとしても完全な回復は望めないケースがあります。しかしご家族としては「少しでも回復するために、何かしてあげたい」そう思うのが当然です。そういった思いを汲み取る意味でも、当院では鍼治療に注力しております。

鍼治療を行うことで、麻痺してしまい動かなくなった結果、固くなってしまった後ろ足の筋肉や神経に刺激を与えることで回復を促します。後ろ足が麻痺してしまうとどうしてもそこにばかりに目がいきがちですが、しかしそういった状況は飼い主様の心の負担を重くするだけです。その飼い主様の心の負担を軽減する意味でも、鍼治療には意味があり、ひいては飼い主様の表情が負担軽減により明るくなることで、動物にもよい影響を与えるものと考えております。